2020.09.26

CARS

最新ポルシェ10台、国内イッキ乗り!  マカン、マカンS、マカン・ターボの3台に試乗した ポルシェの仕事の凄さがここにある

今回試乗したのはポルシェ躍進のいまや中心的存在、マカン。 シリーズ最強モデルとなる〝ターボ〞の広報試乗車が準備できたということで、 素のモデルともいうべきマカンとマカンSを伴って、3台の比較試乗に連れ出した。 搭載エンジンがアウディ製に切り換わった6気筒モデルは果たして、どんな感じなのか。



齋藤 マカンはボディ骨格やシルエットはそのままに、第1世代の後期型に切り換わってシリーズの拡充を続けている。僕らはこれまでに素のマカンとマカンSには乗ったことがあったのだけれど、ターボは未だだった。そのターボの広報車両の準備ができたので、もう一度、素の マカンとマカンSを伴って、3台の新型マカンに乗ってみた。 


新井 新型で注目すべきは搭載エンジンですかね。マカンSだけでなくマカン・ターボもアウディ製のV6ターボ過給ユニットになった。 


齋藤 前期型では4気筒だけがVW製で、3.0Lと3.6LのV6ツインターボはポルシェ自製のものだった。それが、アウディ製の3.0Lシングルターボと2.9Lツインターボに置き換えられた。フォルクスワーゲン・アウディ・グループ内のシナジー効果を最大限に活かそうということなのだろうけれど、ビッグ・ボア×ショート・ストロークのポルシェV6より、スモール・ボア×ロング・ストロークのアウディV6の方がコンパクトだ。搭載が楽に なったし、そもそもフロント・アクスルの真上にドカッとエンジンが載るパワートレイン・レイアウトを採るプラットフォームだから、前後軸荷重の適正化に役立つはず。


ポルシェ・マカン

新井 アウディのV6はエンジン本 体がそもそも過給することを大前提に設計されたVバンク内側排気のユニットですよね。


齋藤 Vバンクの前端辺りにそれぞれターボチャージャーが陣取っている。遮音カバーを外すとよく見える。


村上 この3台に乗ることによって、新型マカン・シリーズの目指すものがよりはっきりと見えてきた。


素のマカンには、粉塵汚れの付着しにくい"ポルシェ・サーフェス・コーテッド・ブレーキ"(45万926円)が装着されていた。

齋藤 重要なのは、そもそもアウディがQ5用に開発したプラットフォームを流用して作られたマカンの、心臓部分もVWアウディ系になったという点だよね。興味は「それでもポルシェなの?」ということと「素とSとターボ、乗ったらどう違うの?」ということかな。


上田 それと、先ず内燃機関ありきで開発される最後のマカンになりそうだということですかね。次期マカンはタイカンに続いて、先ずEVありきで設計されているようなので。 


齋藤 じゃあそろそろ、実際に乗ってみたらどうだったか、という話に移りますか。


ポルシェ・マカンS

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話す人=村上 政+新井一樹+上田純一郎(すべてENGINE編集部)+齋藤浩之(まとめ) 写真=神村 聖

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