【7月31日 AFP】ブラジルサッカー4部リーグ、リオ・ブランコFC(Rio Branco FC)の女子チームを率いる監督が30日、同クラブの男子チームが、愛人を殺害し2013年に有罪判決を受けていたGKブルーノ・ソウザ(Bruno Fernandes de Souza)と契約したことに対する抗議として、辞任を発表した。

 ブルーノは同国で最も将来を期待された選手の一人だったが、子どもがいた当時の愛人を2010年に殺害した容疑で逮捕され、その3年後には禁錮刑が言い渡されたことで、そのキャリアは急きょ絶たれることになった。

 35歳のブルーノは上訴中であるため保釈されているが、リオ・ブランコの女子チームを率いるホゼ・コスタ(Rose Costa)監督は、判決内容は同選手の契約を禁じるべきだったと述べた。

 コスタ監督はインスタグラム(Instagram)に「一人の女性、一人のプロとしての私の人生の物語が、リオ・ブランコで指揮し続けることを妨げている」と記し、即時に辞任することを明かした。

「われわれが手本になって示すことを含め、自身の信条を尊重する必要がある」

 逮捕された当時、ブルーノはカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のフラメンゴ(Flamengo)の先発守護神で、素晴らしいパフォーマンスを披露していた。

 しかし、当時25歳だったエリザ・サムディオ(Eliza Samudio)さんの殺害と、子どもを誘拐した罪で禁錮20年9月の有罪判決が下った。

 上訴により2017年に保釈されたブルーノは、同年に2部のボア・エスポルテ(Boa Esporte)と契約したが、保釈の決定が裁判で覆ったため再び収監されていた。

 その後再び保釈されたブルーノは昨季、3部ポソス・デ・カルダス(Pocos de Caldas)で短期間プレーしていた。

 ブラジル北西部アクレ(Acre)州にホームを置くリオ・ブランコが26日にブルーノの加入を発表すると、すぐさま物議を醸した。クラブ唯一のスポンサーであるスーパーマーケットチェーンは、今回の補強を受けてチームとの契約を凍結すると発表していた。(c)AFP