【7月31日 Xinhua News】中国浙江省(Zhejiang)建徳市(Jiande)梅城古鎮の対岸に位置する南高峰には、宋代に建てられた南峰塔がそびえている。この塔は7層の密檐(みつえん)式磚塔(せんとう、レンガ塔)で、明代嘉靖25(1546)年に再建され、昨年、中国の全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)に指定された。今回、塔を保護するために、塔の頂に生えている古樹を取り除くことになった。

 記録によると、古樹は100年以上にわたり塔に寄り添って生長してきた。同市林業局の専門家がこのほど、小型無人機を使って木と塔を調査したところ、木の根によって建物にひびが入っており、古塔を保護するには残念ながら古樹を除去する必要があることが分かった。

 同市文化財保護センターは既に、専門の文化財保護・設計機関を招いて評価を行っており、南峰塔の管理者である浙旅集団とは、最も確実な修復案を模索することで合意している。(c)Xinhua News/AFPBB News