【7月30日 AFP】香港警察は29日、先月解散した香港独立支持派団体「学生動源(Student Localism)」に関わっていた学生4人を、香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで逮捕した。警察と同団体が明らかにした。中国政府が先月末に導入した同法に基づき政治活動家が逮捕されたのは初めて。

 警察は、16~21歳の男3人と女1人を国家分裂の組織と扇動の疑いで逮捕したと発表。香港警察に新たに設置された国家安全課の李桂華(Li Kwai-wah)氏は「われわれの情報筋と捜査により、同グループが最近ソーシャルメディア上で香港独立を提唱する組織の設立を発表していたことが明らかになった」と説明した。

 学生動源は、逮捕者のうちの1人が同団体の鍾翰林(Tony Chung)元代表(19)だったと発表。地元政治家とメディア報道によると、さらに2人が同団体の元メンバーだった。

 香港独立を支持していた学生動源は先月、国安法の施行を受け、解散を宣言。メンバーは全員脱退し、外国支部のみが活動を継続すると表明していた。だが李氏は、国外での活動も刑事訴追の対象となるとしている。(c)AFP