【7月31日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)文物考古研究院は29日、同省広漢市(Guanghan)にあり長江上流域文明の重要遺跡として有名な「三星堆(さんせいたい)遺跡」の周辺で、5千年の年代幅を持つ複合遺跡を発見したと発表した。専門家は、同遺跡が三星堆古城遺跡の周辺にあった重要集落の一つとの見方を示しており、今回の発見により三星堆周辺区域の研究の幕が開けたと語った。

 同研究院の辛中華(Xin Zhonghua)副研究員によると、遺跡は広漢市南豊鎮聯合村にあり、村名を取って「聯合遺跡」と名付けられた。三星堆古城遺跡の北約8キロの地点にある。

 同遺跡では2019年10月、同研究院と德陽市(Deyang)文物考古研究所、広漢市文物管理所が7千平方メートルの範囲を対象に緊急発掘調査を開始。今年6月末までに4500平方メートルを発掘した。遺跡からは、新石器時代から商(殷)周、秦漢、魏晋、唐宋、明清各時代の極めて多くの遺物が見つかり、各時代の灰坑や墓葬、窯跡などの遺構が千カ所以上確認された。大量の土器や陶器、磁器、石器などが出土しており、発掘作業は現在も続けられている。

 辛氏は「聯合遺跡は(新石器時代の)桂園橋と宝墩(ほうとん)、(夏商期の)三星堆、(商周期の)十二橋の四つの文化の要素を含んでいる。古蜀文明の序列をそのまま残す遺跡が三星堆の周辺で見つかったのは初めて。三星堆文化の要素が最も多く、類似する遺物が大量に出土した」と語った。

 同遺跡からは、戦国時代に古蜀地域などで流行した盛食器「高柄豆」や中空で円形の高足を持つ「鏤空圏足豆(盤)」、平底の小型の水がめ「小平底罐」などが出土したほか、かわいらしいデザインの土器のブタも見つかった。陰刻で竜と鳳凰(ほうおう)を彫った土器は商代後期のもので、竜と鳳凰を対に描いた「竜鳳呈祥」の図案を持つ土器としては、国内で最も年代が古いという。

 漢代の遺構は灰坑と溝状遺構が中心で、釜や罐、盆、鉢、紡輪(紡績器具の一部)、「大富吉」銘のある瓦当(がとう、筒瓦の先端部分)などが出土した。唐・宋代期は墓葬が多く、主に双耳罐(そうじかん)や盤口罐(ばんこうかん)、銅鏡、銅銭の「開元通宝」などが出土している。

 辛氏は同遺跡について、5千年近くにわたり続いた地域の歴史を網羅(もうら)しており、古蜀文明の起源や発展、変遷を研究する上で重要な意義を持つと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News