【7月29日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のレジェンドで、現在はカタール1部リーグのアル・サード(Al-Sadd)を指揮するシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督が、現役時代に数々のトロフィーを獲得したバルセロナを率いるのは「一番の目標」だが、今は現在の仕事に集中していると話した。

 シャビ監督はスペインのスポーツ紙マルカ(Marca)に対し、「隠すつもりはないし、以前から言っているが、自分の一番の目標は、時期はどうあれバルサだ。バルサは私のホームで、夢でもある」とコメントした。

 しかしシャビ監督は、「今はアル・サードに集中しているし、新シーズンを楽しみにしている。バルサについては、すぐにか、しばらく先かは分からないが、時が来れば話が持ち上がるだろう」とも話し、現在チームを率いるキケ・セティエン(Quique Setien)監督の足を引っ張りたくないと続けた。

「何より、キケ・セティエンを尊重しないといけないし、チームに頑張ってほしい」「今のバルサは非常に良いプレーをする時もあれば、かなり良い時も、あまり良くない時もあるが、自分はセティエンが今のチームや前のチームで見せたアイデアが好きだ。相手を圧倒して美しいサッカーを見せるというアイデアがね」

 バルセロナ近辺では、セティエン監督の後任としてたびたびシャビ監督の名前が挙がるが、ジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は現指揮官の続投を強調している。

 26日付の地元スポーツ紙ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)では、「シャビとは素晴らしい関係を築き、いろいろなことを話している。しかしキケ・セティエンとは来年まで契約が残っていて、われわれが雇っているのは彼だ」と話した。

 一方でシャビ監督は、先日新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出た件については、「体調は良い」と話している。現在はカタールで隔離中だが、「基本的に調子は良い。早くトレーニングに戻れるのを楽しみにしている」という。(c)AFP