【7月29日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は、前月にイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)移籍が決定したMFアルトゥール(Arthur Melo)が練習に姿を見せなかったとして、同選手に対する処分の可能性を示唆した。

 バルセロナは、今シーズン終了まで契約が残っているアルトゥールに練習に復帰するよう要求しているものの、地元メディアは同選手が母国ブラジルに帰ったと報じている。

 バルセロナは発表文の中で「アルトゥールはやはりチームに合流していない。われわれは対応を検討している」と記した。

 アルトゥールは今季終了後、7200万ユーロ(約89億円)の移籍金でユベントスに加わることが決定しており、同チームからはほぼ同額でミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)がバルセロナに加入することになっている。

 バルセロナを去ることに消極的だったアルトゥールは4月にコメントを発表し、自身の「考えは明確」であり、バルセロナで「何年も」プレーしたいと強調していた。

 バルセロナのキケ・セティエン(Quique Setien)監督はアルトゥールの放出が決まった際の記者会見で「ここでの最後の日まで、彼が全力を注いでくれることを期待している」と話していた。

 地元のスポーツ紙ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)によれば、アルトゥールは指揮官からバルセロナでプレーすることはもうないと告げられたと主張しており、実際移籍が発表された6月29日の後、同選手は公式戦に出場していない。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の決勝トーナメント1回戦、ナポリ(SSC Napoli)との第2戦を来月に控えるバルセロナは、28日にトレーニングを再開させた。(c)AFP