【7月29日 AFP】ラグビーの欧州の強豪6チームに日本とフィジーを加えた8か国の対抗戦が、11月から12月にかけて欧州で開催されると28日に英メディアが報じた。

 報道によると、大会は8チームを二つのプールに分けて11月14日から開幕し、4週連続で試合を開催。12月5日の最終節は各プールの順位が同じチーム同士が対戦するという。

 日本はスコットランド、フランス、イタリアと同じプールに入り、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の雪辱を期すスコットランドとは敵地マレーフィールド(Murrayfield)で対戦する。

 もう一方のグループにはイングランドとウェールズ、アイルランド、フィジーが入り、イングランドは2節のアイルランド戦と3節のフィジー戦はトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で試合を行うが、初戦の会場は調整中だという。会場と日程については、8月中に正式発表があると報じられている。

 観客の入場が認められるかはまだ決まっていない。イングランドラグビー協会(RFU)のビル・スウィーニー(Bill Sweeney)最高経営責任者(CEO)は、8万2000人収容のトゥイッケナムに4万人を入れられることを期待しているが、英紙タイムズ(Times)は2万8000人に制限されることを示唆している。

 今季の欧州6チームの対抗戦、シックスネーションズ(Six Nations Rugby 2020)は、イタリア対アイルランドの第4節と、最終節の全試合が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により延期となっており、ワールドラグビー(World Rugby)の提案ではそれぞれ10月24日と31日に開催される。

 今年はこの後に南半球の4か国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2020)が行われる可能性が高いため、例年のような南半球の強豪チームによる北半球遠征は実施できないとみられる。

 シックスネーションズとザ・ラグビーチャンピオンシップの正式な日程は、30日に行われるワールドラグビーの評議会の投票で決まる。(c)AFP/Pirate IRWIN