【7月28日 AFP】セントバーナードといえば救助犬として有名な犬種だが、そのセントバーナードが英国の山中で16人の救助隊によって救出された。雪深く危険なアルプス(Alps)などで多くの人命を救ってきた大型犬の一員としては、ばつの悪い出来事だったに違いない。 

 現地のワズデール山岳救助隊(Wasdale Mountain Rescue)によると、イングランド北西部にあるスカーフェル・パイク(Scafell Pike)で24日、飼い主と一緒に下山していたセントバーナードの「デイジー(Daisy)」が動けなくなった。

 デイジーは足が痛む様子で立ち上がることを拒み、座り込んでしまったという。日暮れ近かったことから、地元警察が救助隊に出動を要請。救助隊は5時間かけてデイジーを運び、救出した。

 公表された動画には、デイジーを担架に乗せて浅瀬を渡ったり、フェンスを乗り越えたりする救助隊の様子が捉えられている。体重55キロのデイジーの救出劇は、人間の場合とほぼ変わらなかったという。  

 麓までたどり着いたデイジーは、ほっとした様子で自力で立ち、しっぽを控えめに振ったという。救助隊は「デイジーは、アルプスの雪山を駆け回るいとこたちのイメージを損ねてしまったことが、やや申し訳なかったのだろう。少しばつが悪そうだった」と述べている。(c)AFP