【7月28日 Xinhua News】中国貴州省(Guizhou)遵義市(Zunyi)の新蒲新区管理委員会文化スポーツ観光局は、同新区でこのほど、元代のものとみられる古墓が見つかったと明らかにした。専門家による暫定的な調査でも元代の古墓の可能性が示され、周囲にさらに約20基の墓の存在が見込まれることから、保護価値が高いとみられる。

 古墓は同新区蝦子鎮(Xiazi)紅旗村の車両管理所建設現場で見つかった。施工業者が15日に土の中から加工の跡がある複数の巨石を発見。その後、同じ場所から二つの墓室を持つ石室墓が出土した。一つの墓室の後部には保存状態の良い石刻図案が見られ、もう一つの墓室の壁面には璧龕(へきがん、仏像などを納めるくぼみ)があった。

 考古学専門家による暫定的な調査で、石刻図案は明らかに元代の特徴を持つことが分かった。また、1千平方メートル足らずの範囲で複数の石室墓が見つかったことから、一帯は古墓群であり、被葬者の地位も高いとの見方が示された。

 同建設現場では現在、古墓が見つかったエリアでの工事を中止しており、貴州省文物考古研究所と地元の文化財部門が見つかった墓に対する緊急発掘と保護計画の策定を始めている。(c)Xinhua News/AFPBB News