【7月28日 People’s Daily】現在、中国でスマート化の潮流はオンラインからオフラインへと激しい勢いで向かっている。これによりビッグデータやクラウドコンピューティング、人工知能、第5世代移動通信システム(5G)技術などデジタル技術と伝統的な産業の融合が加速している。こうしたなかで無人工場やスマート工場などスマート製造が伝統的な製造業のモデルチェンジ・グレードアップの第1段階になっている。

 スマート製造の推進は製造業のグレードアップへの必然的な道であり、これによって新たな成長分野が生まれる。今年の「政府活動報告」も「インダストリアル・インターネットを発展させ、スマート製造を推進する」と表明していた。

 現在、デジタル技術は消費分野から生産分野へ、仮想経済から実体経済へ及び始めている。スマート化された生産ライン上では労働者と工業ロボットが肩を並べて作業している。部品は3Dプリンティングの技術により、オーダーメードで打ち出される。新たな科学技術革命と産業の変革は中国製造業のモデルチェンジ・グレードアップに歴史的なチャンスをもたらした。

 山東省(Shandong)青島(Qingdao)でのある調査によれば、スマート化改造のあと、企業の生産効率は20%以上上がり、運営コストは20%前後下がり、製品の研究開発の周期は35%ほど短縮した。江蘇省(Jiangsu)常州(Changzhou)でのサンプル調査によると、企業のスマート化改造後、作業場での生産高は約70%増え、コストは約20%下がった。スマート化の全面深化は新型の製造モデルを生み、製品の市場競争力を強める。

 スマート化の意義は生産と供給を最適化しただけではない。ビッグデータなどを利用して需要と供給をぴったりと対応させることができ、オーダーメードと流れライン生産を有機的に結合したことにある。

 一部の衣類製造企業はビッグデータ技術を利用し、オーダーメードのスーツの情報をすべて保存し、1本の生産ライン上でデザインや生地、寸法などの異なるスーツを生産できる。

 新型インフラの建設加速でスマート製造はすばらしい発展期を迎えた。5Gの基地局は毎週1万か所以上増えている。多くの大手企業が構築したインダストリアル・インターネットは中小企業のスマート化を支援している。各方面がスマート製造を引き続き推進すれば、もっと多くの製造企業が利益を受け、産業のモデルチェンジ・グレードアップのためのエネルギーが生まれるだろう。(c)People's Daily/AFPBB News