【7月27日 AFP】米政府は、27日から臨床試験の最終段階に入る米バイオ製薬企業モデルナ(Moderna)の新型コロナウイルスワクチンの開発促進のため、投資額を倍増し総額約10億ドル(約1050億円)に引き上げた。モデルナが26日、発表した。

 米政府はモデルナのワクチン開発に対し、すでに4億8300万ドル(約509億円)の投資を発表しているが、モデルナによると最大4億7200万ドル(約497億円)の追加投資を行うという。

 モデルナは、ワクチン候補の第3相(最終段階)試験の規模を「著しく」拡大し、被験者を約3万人に増やすことなどを米政府と共同で決定したと説明。これにより、この追加投資は正当化できるとの見方を示した。

 小規模な第1相試験では、モデルナのワクチン候補を45人に投与し、全員に抗体ができたことが確認されている。

 新型コロナワクチンをめぐっては、共同開発中の米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独ビオンテック(BioNTech)が22日、ワクチン完成の暁には米政府が19億5000万ドル(約2053億円)で1億回分を調達する契約を結んだと発表している。(c)AFP