【7月28日 Xinhua News】風力発電設備の設置がピークを迎え、風力発電産業の景況感は高まり、風力発電関連企業の業績は高成長を維持している。中国の金融情報サービス大手、万得信息技術(Wind)のデータによると、22日時点で、上半期(1~6月)の業績予想を発表した風力発電企業15社のうち、増益予想だった比率は86・7%で、利益が倍増するとの予想が5社、利益の伸び率が50~100%との予想が5社だった。中国証券報が伝えた。

 上記15社のうち、増益予想が10社、小幅な増益予想が2社で、第1四半期(1~3月)の高成長を維持するとした。一方、赤字予想が1社、初の減益予想が1社、小幅な減益予想が1社だった。

 業績が伸びたのは主に、風力発電設備の設置がピークを迎え、設備容量が持続的に拡大したため。風力発電用主軸メーカーの金雷科技は、上半期の売上高が前年同期比23・4%増の6億700万元(1元=約15円)、親会社に帰属する純利益が2・2倍の1億7900万元と発表した。同社によると、風力発電用主軸や、鍛造製品の販売量が32・4%増えた。また、風力発電用主軸の大型化などにより、製品価格がいくらか上昇した。自社生産の原材料による経済効果が表れ始め、本業の粗利益率を向上させた。

 今年上半期、中国では風力発電設備の建設が加速し、産業チェーンの需要は旺盛となり、部品メーカーの生産能力は刺激を受けて伸びている。ケーブルなど風力発電関連部品メーカーも恩恵を受けている。

 中国国家能源(エネルギー)局のデータによると、今年1~5月、国内風力発電の新規設備容量は490万キロワットとなり、前年同期比で198万キロワット(28・8%)落ち込んだが、今年上半期、風力発電への投資意欲は弱まっておらず、1~5月の風力発電プロジェクトに対する実行ベース投資額は前年同期の2・7倍に当たる623億元に達した。(c)Xinhua News/AFPBB News