【7月27日 CNS】中国の就職情報サイト・BOSS直聘が今月8日に発表した「2020年大学卒業生の学科別『就職競争力』リポート」では、人工知能(AI)や第5世代移動通信システム(5G)など「新型インフラ」といわれる分野を研究する「新工科」や「基礎科学」を専攻した学生は就職でひくてあまたで、データ科学、ビッグデータ技術、ロボット工学などの分野が初めて競争力ランキングのベスト30位以内にランクインした。

 調査は2020年の卒業生から340万人を抽出して行われた。内訳は短大生43.5%、大学生51.8%、大学院生4.7%。924の専攻について就職競争力を分析した。

 今年は新工科と基礎科学を専攻する学生の躍進が目立ったほか、ドラマ映像文学学科、マスコミュニケーション学科、広告学科などもトップ30入りを果たした。一方、新型コロナウイルスの影響で輸出入産業が打撃を受けているため、少数言語系の専攻はベスト30から漏れた。最も高いのはポルトガル語の50位だった。

 リポートによると、大半の卒業生は手堅い職業を選ぶ中、約0.9%はブロガーやeスポーツ選手、ネット通販の開業などフリーや起業の道を選んでいる。また、金融業や航空業は今年の新卒募集が少なく、経済学科や航空学科の一部卒業生はネットマーケティング管理士などの新しいタイプの職業で就職活動をしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News