【7月27日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは26日、第38節の試合が行われ、ワトフォード(Watford FC)とボーンマス(AFC Bournemouth)の降格が決定し、アストン・ビラ(Aston Villa)は残留に成功した。

 残り2試合という状況でナイジェル・ピアソン(Nigel Pearson)前監督を解任したワトフォードは、敵地でアーセナル(Arsenal)に2-3で敗れ、1シーズンでは最多となる3人の指揮官の任を解くという決断は期待に反する結果に終わった。

 PKでチームに1点をもたらしたキャプテンのトロイ・ディーニー(Troy Deeney)は、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に「これは1年を反映する結果」とコメントした。「私はソーシャルメディア上でバッシングを受けるはずだが、われわれが良くなかったせいで人々が職を失うことになるというのが厳しい現実」

 ボーンマスは敵地でエバートン(Everton)に3-1で勝利したがすでに手遅れであり、5年にわたるプレミアでの戦いに終止符が打たれた。

 ボーンマスのエディ・ハウ(Eddie Howe)監督は、降格の責任は期待以下のパフォーマンスに終わった選手ではなく自らにあると主張した。

 ハウ監督は「胸が痛い。なんとか感情を抑えようとしている。クラブのファンのことを思うととても悲しい」と述べた。

「わずかな差だったが、シーズン中には多くの節目があった。監督として何百もの決断を下したが、今季の私は十分ではなかった」

「ここに座って選手を批判するつもりは一切ない。彼らを擁護し、支持しなければならない。まずは自分自身を見つめる必要があるが」

 また、ビラは敵地でウェストハム(West Ham)と1-1で引き分け、1年でのチャンピオンシップリーグ(2部)降格をなんとか免れた。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やマンチェスター・シティ(Manchester City)への移籍が報じられているジャック・グリーリッシュ(Jack Grealish)は84分、クラブに別れを告げ得る先制点をマーク。

 しかしその1分後、アンドリー・ヤルモレンコ(Andriy Yarmolenko)のシュートが選手に当たってネットを揺らすと、ビラにとっては神経をすり減らす終盤となった。

 幼い頃からビラのサポーターだったディーン・スミス(Dean Smith)監督は、3か月にわたる中断期間中、本拠地ビラ・パーク(Villa Park)で警備員をしていた父を新型コロナウイルスで亡くしていた。

 スミス監督は「私はビラファンとして育った。誇らしい瞬間だし、昨シーズン昇格したときよりも良い気分」と話した。

「われわれはパンデミック(世界的な大流行)を最大限生かした。その期間に父を亡くしひどく落ち込んだが、懸命に努力しなければならないことは分かっていた」

「声が枯れてしまった。今夜ジャック・グリーリッシュと一緒に酔えることを楽しみにしている」 (c)AFP