【7月27日 AFP】映画『風と共に去りぬ(Gone With the Wind)』(1939)でメラニー・ハミルトン役を演じた女優のオリヴィア・デ・ハヴィランド(Olivia de Havilland)さんが26日、死去した。104歳だった。広報担当者が明らかにした。アカデミー賞(Academy Awards)を2度受賞したデ・ハヴィランドさんは、ハリウッド映画黄金時代を知る最後の女優の一人として知られていた。

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 デ・ハヴィランドさんは他にスター俳優エロール・フリン(Errol Flynn)さんらの相手役を演じ、映画製作の過ぎ去った時代における美貌と気品を象徴する女優だった。

 広報担当者のリサ・ゴールドバーグ(Lisa Goldberg)氏によると、デ・ハヴィランドさんはフランス・パリの自宅で「安らかに自然死を迎えた」という。

 本名オリヴィア・メアリー・デ・ハヴィランド(Olivia Mary de Havilland)さんは1916年7月1日に東京で生まれ、50年代初めからパリに居住。米国の国民芸術勲章(National Medal of Arts)をはじめ、フランスの最高勲章であるレジオン・ドヌール(Legion d'Honneur)勲章、英国のデイムコマンダー章(DBE、Dame Commander of the Most Excellent Order of the British Empire)を叙勲した。

 デ・ハヴィランドさんはアカデミー賞に5回ノミネートされており、『遥かなる我が子(To Each His Own)』(1946)と『女相続人(The Heiress)』(1949)で主演女優賞を受賞した。(c)AFP