【7月25日 AFP】(写真追加)南米ボリビアの警察当局は21日、路上や民家から5日間で400人超の遺体を収容したと発表した。遺体の85%は新型コロナウイルスに感染していたとみられる。

 国家警察のコロネル・イバン・ロハス(Coronel Ivan Rojas)長官は報道陣に対し、今月15〜20日にコチャバンバ(Cochabamba)都市圏だけで、計191人の遺体が収容されたと説明。政府所在地ラパス(La Paz)でも、141人の遺体が収容されたという。

 さらに同国最大の都市サンタクルス(Santa Cruz)では、当局が68人の遺体を収容。サンタクルスの都市圏は同国で最も新型ウイルスの被害が大きく、国内で確認された6万人を超える感染者のうち、半数近くを占めている。

 ロハス長官は、遺体の約85%が「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性、または症状を示していたため、感染疑い例として記録される」と説明。残りの遺体については「病気や暴力沙汰など、他の原因」で死亡したという。

 同国の防疫当局によると、コチャバンバとラパス西部では新型ウイルスの感染者数が「著しく急増している」という。

 法医学検査所のアンドレス・フロレス(Andres Flores)所長によると、4月1日〜7月19日に病院施設外で収容された遺体3000体超で、新型コロナウイルス感染が確認された、あるいはその疑いがあった。

 人口1100万人を有するボリビアでは、同感染症によりこれまでに2200人超の死亡が確認されている。(c)AFP