【7月24日 AFP】デンマークの玩具メーカー「レゴ(Lego)」は23日、輸送機オスプレイ(Osprey)の模型セットの発売を中止すると発表した。同商品に対しては、「実在する軍用の乗り物」をモデルにした玩具は製造しないとするレゴの方針に反するとの批判が上がっていた。

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 モデルとなった航空機は、米ベル(Bell)とボーイング(Boeing)が共同開発したV22オスプレイ。回転翼を垂直に変えることができ、ヘリコプターと航空機両方の利点を持つ。

 8月1日に発売が予定されていたこの商品は、一部がオレンジ色に装飾され、「この航空機が捜索・救援活動で果たす重要な役割を強調するようにつくられた」という。

 レゴはAFPに対し、「このセットがこの航空機の救援活動時の姿を表現していることは明白だが、同機は軍によってのみ使用されている」と書面で説明。「当社には、実在する軍用の乗り物のセットは製造しないという長年の方針があることから、この商品の発売を中止することを決定した」と述べた。

 レゴはAFPに対し、この決定は同社の方針に基づくものとしたが、非営利団体「ドイツ平和協会・戦争抵抗者同盟(DFG-VK)」が、レゴが同商品を販売することは「自らの指針」に反するとして反対運動を展開していた。(c)AFP