【7月23日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は22日、自身が受けた認知能力検査の詳細を明らかにし、結果は「ばっちり」で、自分には米国を導く「知力」があることが証明されたと述べた。

 トランプ氏は22日、米FOXニュース(Fox News)のインタビューで、話題となっていた検査の詳細を説明。「記憶力テストと似たようなものだ。例えば、人、女性、男性、カメラ、テレビ、と言うとする」と述べ、「すると検査担当者らに『もう一度言うことができますか?』と聞かれる。そこで私は『もちろん。人、女性、男性、カメラ、テレビだ』と言った」と続けた。

「そして、10分後、15分後、20分後に『最初の質問を思い出してください。もう一度お聞かせください』と尋ねられる」「そこで、人、女性、男性、カメラ、テレビ、と答えると、彼らは『素晴らしい。いったいどうやったんです?』と言った」とトランプ氏は説明した。同氏によると、自身がこれをできるのは「記憶力がいいから」「認知能力が衰えてないから」だという。

 11月の大統領選を前に、トランプ氏は世論調査でライバルのジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領に水をあけられている。トランプ氏はこのインタビューの中で繰り返しバイデン氏の知的能力について疑問符を付け、「何かが起きている」として、類似の検査を受けるよう求めた。

 トランプ氏は一国のトップを務めるには「体力」と「知力」が必要だとし、「われわれは頭脳明晰(めいせき)でなければならない」「習近平(Xi Jinping)国家主席も、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領も賢い」と述べた。

 このインタビューが公開されると、直ちにソーシャルメディア上で嘲笑の的になった。(c)AFP