■「かわいいから雇った」

 しかしユービーアイソフトにおける性差別は「モントリオール固有のものではなく、同社の風土」だと長年働く女性従業員(Bさん)は言う。Bさんがモントリオール・スタジオに加わってすぐ、チームリーダーから、Bさんを雇ったのは「かわいかったから」だが「みんなも驚くほど、君はよくやっている」と言われたという。

 長年勤めた後、Bさんは「前進の余地がない」ことに気づいた。「業界に9年間いても、2年前に入社した男性たちより給料が低かった」

 Bさんは「片手を半分ズボンに突っ込んだプログラマー」のしつこい目線を思い出した。また、女性従業員らの服装を批評し、男性従業員に「見に行ってごらん」と促すメーリングリストを発見したこともあった。

 別の女性従業員(Cさん)は、モントリオール・スタジオは「目いっぱい働き、目いっぱい遊ぶ」という雰囲気で、それが「抑制が低下して略奪的な行動を取るという、安全でない風土をつくり出している」と説明した。

 仕事と遊びの境界線がはっきりしておらず、金曜日の夕方4時になると、従業員らはビールを買っては事務所に戻っていたという。

 冬のパーティーでは、屋外の通路を通って建物間を移動する際、「お尻や胸をつかまれるのが常だった」とCさんは回想した。