【7月23日 AFP】米連邦判事の自宅を襲撃したのち自殺した疑いが持たれている「反フェミニスト」の弁護士について、米連邦捜査局(FBI)は22日、ライバル視していた弁護士の殺害にも関与していたとみられると明らかにした。

 ロイ・デン・ホランダー(Roy Den Hollander)容疑者(72)は19日、ニュージャージー州のエスター・サラス(Esther Salas)判事の自宅を襲撃し、判事の息子(20)を射殺し、夫を負傷させた。翌20日朝、銃で自殺したとみられるホランダー容疑者の遺体がニューヨーク州で見つかった。

 同容疑者は近年、女性を標的にした訴訟を多く起こしていた。

 FBIはツイッター(Twitter)への投稿で、今月11日にカリフォルニア州で発生したマーク・アンジェルーチ(Marc Angelucci)弁護士殺害事件について、ホランダー容疑者が関与した証拠が出てきたと明らかにした。男性権利活動家のアンジェルーチ氏も、男性が差別を受けているとして複数の訴訟を起こしていた。

 捜査局はアンジェルーチ氏殺害の動機を明らかにしていないが、米CNNは同氏の友人の話として、同氏がホランダー容疑者と同様の訴訟を起こしたため、同容疑者に恨まれていたと報じた。この訴訟は、男性のみを徴兵制度の対象とする法律に異議を唱えるものだった。

 FBIはサラス判事宅襲撃の動機も示していないが、同判事は2015年にホランダー容疑者が起こした徴兵制度をめぐる訴訟を担当していた。

 米メディアによると、ホランダー容疑者はこの訴訟でのサラス判事の対応に不満を抱いていたという。主要紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、同容疑者は昨年この訴えを取り下げ、同僚に末期がんだと診断されたと話していたと報じた。

 CNNは警察関係者の話として、ニュージャージー州とカリフォルニア州の両方の事件で、犯人は運輸大手フェデックス(FedEx)の配達員の制服を着ていたと報じた。(c)AFP