【7月23日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・シティFC(New York City FCNYCFC)は22日、かつて同クラブでプレーし、スペイン代表としてW杯(World Cup)を制覇した元FWのダビド・ビジャ(David Villa)氏に対するセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)疑惑を調査すると発表した。

 同クラブの元インターンがソーシャルメディア上で提起した疑惑について、ビジャ氏は「まったくのうそ」と否定している。

 発表文でNYCFCは「元インターンによる申し立てをソーシャルメディアで目にして知った」とし、「われわれはこの問題を非常に深刻に受け止めており、組織のいかなる領域においても、あらゆる種類のハラスメントも容認しない。この件に関し直ちに調査を開始した」と述べた。

 ツイッター(Twitter)上で「スカイラーB(Skyler B)」と認識されているこの女性は、ビジャ氏から幾度も嫌がらせを受けたとしている。

 女性は「彼が私をつかんだり、言葉の嫌がらせをしない日はほぼなかった」とすると、クラブの上司は「最高のコメディーのネタ」だと考えていたと記した。

「こうやって声高に自分の話を語れる勇気ある女性が私のヒーロー」

 一方で38歳のビジャ氏は、米スポーツ専門チャンネルESPNに対し、この疑惑を否定するコメントを出した。

「ツイッターでの私に関する告発に強く異議を唱える」「告発はまったくのうそであり、これを否定する。ハラスメントは多くの人にとって深刻な問題だ。他人が嫌がらせを受けたことを虚偽の告発の口実にすることは、被害を受けた人々にとっては侮辱だ」

「弁護団がこのぬれぎぬについて取り組んでいる。そして、この件について推定無罪を受ける私の権利を尊重するよう、メディアや一般の方々に要請する」

 ビジャ氏は、2010年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で主要メンバーとして優勝に貢献。スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)などで活躍した後、2015年にNYCFCに加入し、4シーズンを過ごした。その後はJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸(Vissel Kobe)に移籍し、1年プレーした後に現役を退いている。(c)AFP