【7月23日 AFP】フランス・アイススポーツ連盟(FFSG)は22日、13歳の少女に性的虐待をはたらいた疑惑がある同国のフィギュアスケート選手、モルガン・シプレ(Morgan Cipres)を追及しない方針だと明かした。

 FFSGの規律委員会は同日、「被害者とされている人物からの告発や、刑事訴訟手続きにつながるような証拠」は確認できないと結論づけた。同委員会はまた、「犯罪を証拠付けるような客観的な要素(写真、メッセージ、手紙)がない」としている。

 昨年、米国セーフスポーツセンター(US Center for SafeSport)は、シプレが米フロリダ州の同じリンクで活動する13歳の女子選手に自身の性器の画像2枚を送った疑いがあるとして調査に着手。そして今年6月下旬に同州の警察が29歳のシプレに対する捜査を開始すると、米紙USAトゥデー(USA Today)は2017年12月にシプレが少女に送ったわいせつな画像を入手したと報じた。

 被害者とされる少女の弁護士であるアンドレア・ルイス(Andrea Lewis)氏は、「スキャンダラスな決定」だとFFSGを非難し、同連盟は「圧倒的な数の証拠、そして尊敬し信頼していた人物から少女が受けた心身へのダメージを無視しており、被害に遭った子どもよりも金の方を大事にしている」と糾弾した。(c)AFP