【7月22日 AFP】南アフリカラグビー協会(SARU)のジュリー・ルー(Jurie Roux)最高経営責任者(CEO)は21日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に、同国代表は国内でのテストマッチを年内は行わないとオンラインの記者会見で明かした。

 スコットランド、ジョージアとの7月のテストマッチが数か月前に中止になった世界王者の南アフリカは、8月から9月にかけて南半球の4か国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2020)でアルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランドと対戦する予定になっていた。

 20日夜時点で37万3000人以上が新型コロナウイルスに感染し、5150人以上が亡くなるなど、アフリカで最も大きな影響を受けている南アフリカではいまだパンデミックのピークを迎えていない。

 しかしルーCEOは、スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)が今年の後半に海外で試合を行う可能性については除外しなかった。

 ルーCEOによれば、再編成したザ・ラグビーチャンピオンシップをニュージーランドで開催する可能性があるといい、欧州ツアーについても話し合いが進んでいるという。

 W杯(Rugby World Cup)で3度の優勝を誇る南アフリカは、11月にイタリア、アイルランド、フランス、ウェールズと対戦する予定となっている。(c)AFP