【7月24日 東方新報】2022年の北京冬季五輪に向けた2つ目のカウントダウン時計が先日、北京市西部の北京冬季五輪組織委員会首鋼弁公区に登場した。

 カウントダウン時計は13日、「北京2020年冬季五輪まで571日」からスタート。昨年5月10日の1000日前には北京オリンピック公園にカウントダウン時計が設置された。また、同じ場所で「飛翔的夢、情系冬奥(飛翔の夢・冬季五輪の風景)」と題した冬季五輪シリーズ展も開幕した。

 時計には氷雪をイメージする白い背景に北京五輪のエンブレムが飾られ、その下に赤い数字で北京冬季五輪の開幕式までをカウントする。除幕は北京五輪組織委員会の韓子栄(Han Zirong)事務局長と、カーリングの世界チャンピオンで選手代表の王冰玉(Wang Bingyu)が行った。

「飛翔的夢 情系冬奥」展では、中国を代表する現代彫刻家・章華(Zhang Hua)氏による冬季五輪のイメージや精神を表現した彫刻塑像作品を展示。この展示シリーズは、北京冬季五輪に文化的な華を添えるため、中国の著名芸術家たちの冬季五輪をテーマにした作品展示を順次行っていくという。

 今年は新型コロナウイルス感染症の影響で東京五輪の延期が決定。多くの出場選手たちが出場資格を断念したりし、さまざまな影響が広がった。北京冬季五輪準備も少なからぬ影響を被った。さらに、世界のパンデミックの先行きがまだ不透明で、来年夏に東京五輪が実現するかも懸念されている。来年夏に予定されている東京五輪が、新型コロナウイルスを理由にさらに延期、あるいは中止になれば、その半年後の北京冬季五輪の開催も危ぶまれることになろう。

 このカウントダウン時計の設置とシリーズ展の開幕は、そうした不安の中でも、2022年北京冬季五輪に向けての準備が順調であること、必ず2022年に北京で冬季五輪を開催するとの決意を、世界に向けてアピールする狙いもある。まずは東京夏季五輪の成功、続いて北京冬季五輪へとアジア五輪イヤーを無事に迎えるためは、五輪代表選手たちの戦いよりも先に、国際社会全体VS新型コロナウイルスパンデミックとの団体戦で確実な一勝を挙げねばならないだろう。 (c)東方新報/AFPBB News