【7月24日 CNS】新型コロナウイルス感染症により、肺が線維化し、中国・湖北省(Hubei)で初めて肺移植手術を受けた崔志強(Cui Zhiqiang)さん(65)が、武漢大学人民医院(Renmin Hospital of Wuhan University)から退院した。世界で新型コロナウイルスによる肺移植手術を受けた患者の10例のうち、崔さんは退院基準を満たした最初の患者だという。

 崔さんは1月23日に発熱症状が現れ、2月7日に新型コロナウイルス感染症と確定診断され、入院・治療を受けた。容体は回復したが、コロナウイルスにより、肺の線維化が起こり、呼吸困難に陥った。4月20日に武漢大学人民医院で約6時間の肺移植手術を受けたあと、62日間の人工心肺装置(ECMO)治療を受けた。約2か月間リハビリを行い、呼吸状態が改善したため7月21日に退院した。

 退院の際、同院は崔さんに、「5510」と記された「戦勝者賞状」を贈り、退院を祝った。崔さんは同院で入院していたコロナウイルス患者5510人の内、最後の患者だった。(c)CNS/JCM/AFPBB News