【7月22日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大によって1年延期となった東京五輪について、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)の森喜朗(Yoshiro Mori)会長が、1年後の開幕に向けてはワクチン開発や治療法の確立がカギになると話した。

 NHKによるインタビューで、五輪実施の重要な要素を聞かれた森会長は「コロナが収束していくことだろう。具体的に言えば、ワクチンや薬が開発されてきたとかいうことが第1のポイントではないか」と話した。

 状況が今とあまり変わらなかった場合には開催は可能かという質問に対しては、「今のような状態が続いたらできない」と答えつつ、それはあくまで仮定であり、「こんな状態があと1年続くとは思えない」とも話した。

 東京五輪は本来、今週24日に開幕する予定だったが、新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による1年延期という、第2次世界大戦(World War II)の影響で2大会が中止になって以来の大きな決断が3月に下された。大会は来年7月23日に開幕が予定されている。(c)AFP