仏、夏休み突入で「感染拡大」 当局が注意呼び掛け
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【7月22日 AFP】フランス保健省は21日、多くの人が夏休みに入ったことにより、新型コロナウイルスの感染が広がっていると注意を呼び掛けた。
保健省の保健総局(DGS)は、感染疑いがある人の「医師への緊急連絡、緊急外来の受診件数、クラスター(感染者集団)、新規入院者数」が仏全土で増加しており、夏の休暇を利用した「旅行、イベント、また家族や友人との集まりは、再び感染が拡大する要因となり得る」と指摘した。
フランスで21日に確認された新型コロナウイルスによる死者は13人で、ピーク時と比べて極めて少ない。累計死者数は3万165人となっている。
また仏公衆衛生当局によると、感染者1人が平均何人に感染させるかを示す「実効再生産数」は1.2で、これは感染者10人が平均で12人に感染させることを意味する。
しかし、実効再生産数が非常に高い地域もあり、西部ブルターニュ(Brittany)地方では2.6となっている。
仏政府は今週、商店や公共施設など、公共の屋内でのマスク着用を義務付けた。また、追加のロックダウン(都市封鎖)が行われる可能性もある。(c)AFP