【7月22日 AFP】米カリフォルニア州にあるレストランが、従業員のマスク着用など新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を拒否し、来店した客にもマスクをしないよう要求したため、当局に苦情が殺到している。マスクをして入店し、追い出された客もいたという。

 渦中のレストランは、同州北部サクラメント(Sacramento)の北東約65キロ、プラサービル(Placerville)市にある「アップル・ビストロ(Apple Bistro)」。多くの客からの苦情を受けた市当局は21日、同店に警告を発した。

 同店では入り口のドアに、新型ウイルス対策に関する立場を述べた張り紙を掲示。張り紙には無愛想に「社会情勢はどうでもいい。酸素が吸えないマスクもなし。ウイルスをまき散らすゴム手袋もなし」「ここでは一切必要なし。嫌ならお帰りください」と書かれていた。

 同店があるエルドラド(Eldorado)郡の広報担当者はAFPに対し、過去数日間で同店とマスクに関して50人以上から苦情が寄せられたため、保健指導員が訪問することにしたと述べた。すでにレストランの共同経営者や所有者と面会し、従業員にマスク着用を義務付けるにはどうすればよいか話し合ったという。もしも同店が条例に従わなかった場合、営業停止が命じられる可能性もある。(c)AFP