【7月22日 AFP】19-20イタリア・セリエAは21日、第35節の試合が行われ、アタランタ(Atalanta)は途中出場のルイス・ムリエル(Luis Muriel)が決勝点を挙げ、ボローニャ(Bologna FC)を1-0で下して暫定2位に再浮上した。

 62分にムリエルがゴールを奪い、公式戦での無敗を15試合に伸ばしたアタランタは、暫定ながら首位ユベントス(Juventus)との勝ち点差を6に縮め、3位インテル(Inter Milan)に2ポイント差をつけた。

 新型コロナウイルスによる中断が明けた後、リーグ戦で6連勝を飾っていたアタランタは、その後ユベントスと2-2で引き分け、前節は敵地でエラス・ベローナ(Hellas Verona)と1-1のドローに終わっていた。

 3試合を残して74ポイントとしたアタランタは、2016-17シーズンにマークしたクラブの最多勝ち点記録72を上回った。

 ハーフタイム前には両クラブの指揮官が口論し、アタランタを率いるジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)監督に退場処分が下り、ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ(Sinisa Mihajlovic)監督にはイエローカードが出された。

 来月に行われるフランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)準々決勝を前に、神経をすり減らしている様子を見せているガスペリーニ監督がレッドカードを受けるのは、ここ数週間で2回目となる。

 ガスペリーニ監督は試合後、怒りを募らせながら「退場に値しなかった」とコメントした。

「試合の話をしよう」「ピッチ上では安定感を求めている。そして12日後には、チャンピオンズリーグに向けて準備するため、どんな取り組みをすべきか選択しなければならない」

 首位と8ポイント差のインテルが22日のフィオレンティーナ(Fiorentina)戦で白星を逃した場合、ユベントスは16位のウディネーゼ(Udinese)に勝利すれば、9連覇が決まる。

 他の試合では、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)の2ゴールで、ACミラン(AC Milan)が10人のサッスオーロ(US Sassuolo)に2-1で勝利。

 セリエA再開後、9試合で7勝を挙げるなど無敗を維持しているミランは、来シーズンのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)出場権を争うASローマ(AS Roma)とナポリ(SSC Napoli)を上回り、暫定ながら5位に浮上した。

 ミランとの契約を2022年6月まで延長したステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督は「チームが良くなっていることは、ロックダウン(都市封鎖)の前からすでに目に見えていたが、その後チームは成長した」と述べた。

 また、敵地で2点を奪ったイブラヒモビッチは「俺たちはうまくやっているが、まだ終わっていない」と話した。

「目標達成の可能性はまだある。5位という順位は俺たちが求めるものだが、(ヨーロッパリーグの)予備予選に回ってもいい」 (c)AFP/Emmeline MOORE