【7月22日 AFP】男子プロテニス協会(ATP)は21日、新型コロナウイルスの影響による中断からの再開戦に予定していたシティ・オープン(Citi Open 2020)を中止すると発表した。

 ATPによれば、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に関する状況が「引き続き見通せない」ため、8月13日に米首都ワシントンで開幕予定だった大会をやむなく中止することを主催者が決めたという。

 ATPのアンドレア・ガウデンツィ(Andrea Gaudenzi)会長も「残念ながら、こうした異例の状況のため、今年はシティ・オープンを開催できなくなった」「悲しいことに、われわれにはどうにもできない大きな要因が残っている。2021年に米国の看板大会の一つとして、シティ・オープンが戻ってくることを楽しみにしている」と話した。

 今回の決定で、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)実施の可能性に関する疑問も再燃している。

 ATPは声明で、全米テニス協会(USTA)と「緊密な連携を続けながら」ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)と全米オープンを組織していくと述べている。両大会はニューヨークで8月20日から連続開催される予定となっている。

 しかし、何人かの有力選手は全米開催への不安を口にしており、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は大会のために米国へ遠征すべきか決めかねていると明かした。同3位のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)も前週、大会は「脚がぐらついている」ような状態だと話していた。(c)AFP