【7月23日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)宜賓市(Yibin)珙(きょう)県の洛表鎮麻塘壩(まとうは)と曹営鎮蘇麻湾には、中国古代に僰人(ほくじん)と呼ばれた西南少数民族が、険しい岩壁に安置したひつぎ「僰人懸棺(ほくじんけんかん)」265基が今も残されている。中国で現在、懸棺が最も多く、集中している場所であり、懸棺葬の博物館ともいわれている。全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)にも指定されている。

 懸棺葬は古代の崖葬(がいそう)の一つで、ひつぎを断崖絶壁に安置するのが特徴。中国古代では南方少数民族の葬送習慣の一つだった。

 岩壁に描かれた岩絵は、歴史的にも観賞上も重要な価値を持ち、多くの観光客を魅了している。(c)Xinhua News/AFPBB News