【7月22日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは21日、第37節の試合が行われ、下位に沈むアストン・ビラ(Aston Villa)はトレゼゲ(Mahmoud Hassan aka Trezeguet)が前半に決勝点をマークし、アーセナル(Arsenal)に1-0で勝利。先に行われた一戦で、同じく残留争いを強いられているワトフォード(Watford FC)がマンチェスター・シティ(Manchester City)に敗れたため、ビラは降格圏を脱することに成功した。

 ワトフォードの黒星によって降格圏脱出の道が開かれたビラは、1998年を最後にホームでのリーグ戦で勝てていなかったアーセナルから白星を挙げ、今後は残留の命運を自ら決められるようになった。

 残留圏の17位に浮上したビラは、降格圏の18位ワトフォードと同じ勝ち点だが、得失点差で1上回っている。

 26日の最終節、ビラはウェストハム(West Ham)とのアウェーゲームを控えており、ワトフォードは敵地でアーセナルと対戦予定。また、残留圏と3ポイント差の19位に沈むボーンマス(AFC Bournemouth)は、アウェーでのエバートン(Everton)戦に臨む。

 降格が決まり得る組み合わせはいくつも存在するが、ビラは劇的なフィナーレになるのが確実な最終節でワトフォードよりも良い結果を残せば残留になる。また、ビラとワトフォードがそろって勝利すれば、得失点か総得点で順位が決まる。

 一方、前半のうちにラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)に2得点を決められ、フィル・フォーデン(Phil Foden)とアイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)にも得点を許しシティに完敗したワトフォードは、残り1試合という状況で降格圏に転落した。

 19日にナイジェル・ピアソン(Nigel Pearson)前監督を解任し、プレミアリーグでは初めて1シーズンに3人の指揮官の任を解いたワトフォードだが、監督交代の効果はほとんど出ておらず、GKベン・フォスター(Ben Foster)は、チームはおかしくなるほど自信をなくしていると認めた。

 好セーブを連発し、失点を抑えることに貢献したフォスターは「正直なところ、結果が示したこと以外に何か十分にしたとも思わない」と述べた。

「おかしくなるくらい自信をなくしている。なぜそうなるのか分からないが、受け得るダメージを最小限に抑えようとした状態になるのは、ことを運ぶのに危険なやり方だ」

 リーグ戦で今季初めて4連勝をマークしたシティは、アーセナルに敗れた前週末のFAカップ(FA Cup 2019-20)準決勝での悔しさから立ち直った。(c)AFP