【7月22日 AFP】米ミズーリ州セントルイス(St Louis)で先月、自宅前を通ったデモ隊に銃を向け、ネット上で物議を醸していた白人夫婦が20日、重罪で訴追された。

 訴追されたのは、ともに弁護士のマーク・マクロスキー(Mark McCloskey)容疑者(63)と妻のパトリシア(Patricia McCloskey)容疑者(61)。2人は先月28日、人種差別に抗議するためセントルイス市長宅に向け行進していた黒人主体のデモ隊が自宅前を通った際、庭にはだしで立ち、アサルトライフルと拳銃で威嚇する様子が動画に撮影され、話題を呼んでいた。

 夫婦の訴追を発表したセントルイス市のキンバリー・ガードナー(Kimberly Gardner)主任検察官は「非暴力的な抗議デモの参加者を威嚇する形で武器を振りかざすことは違法だ」「私たちは平和的に抗議する権利を守らなければならず、脅迫によってそれを抑えようとすることは許されない」と述べた。

 マクロスキー容疑者は事件の翌朝、地元テレビ局に対し、自身と家族はデモ隊に「恐怖を感じていた」と説明し、デモ隊を「暴徒」と呼んでいた。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、両容疑者がデモ隊にライフルと拳銃を向ける様子を捉えた動画をコメントなしでリツイートしていた。(c)AFP