【7月21日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(17)が20日、気候変動の抑止に貢献した人物・団体に贈られるポルトガルの賞「人類のためのグルベンキアン賞(Gulbenkian Prize for Humanity)」を受賞した。グレタさんは直ちに、賞金100万ユーロ(約1億2000万円)を気候変動と闘う複数の環境団体に寄付すると表明した。

 グレタさんは投稿動画で「想像もできないほどの大金だが、賞金はすべて私の財団を介し、気候や環境の危機による影響を受けている人々を最前線で支援している組織やプロジェクトに寄付する」と述べた。

 グレタさんの受賞理由について、同賞の審査委員長は「気候変動(抑止)という目標のために若い世代の結集を可能にし、現状を変えようと粘り強く闘っていること」が評価されたと語った。

 賞金のうち10万ユーロ(約1200万円)は、ブラジル・アマゾン(Amazon)における新型コロナウイルス流行の抑止のために立ち上げられた運動「SOSアマゾニア(SOS Amazonia)」に寄付される予定。

 これまでに国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)の人権賞などを受賞しているグレタさんだが、受け取った賞金の額としては100万ユーロは過去最高。

 グレタさんは先週16日、他の若手活動家3人と共に欧州連合(EU)の指導者らに向けて公開書簡を発表し、「気候の緊急事態に直面すること」を要請した。この書簡には世界の科学者や著名人150人が署名した。(c)AFP