【7月21日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)は20日、米フロリダ州でのシーズン再開に向けてチームが調整を進めていく中で、現在も故コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏の存在の大きさを実感していると語った。

 ロサンゼルス近郊で起きたヘリコプター墜落事故で、ブライアント氏が13歳の娘ジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんら8人と共に死亡してから半年が経過した今も、ジェームズはレイカーズの伝説的選手である同氏のことを毎日考えていると明かし、「彼のことを考えない日は一日もない」と語った。

「このチームが彼を思い出さない日はないし、コービーやジジ(ジアナさん)、(同氏の妻の)ヴァネッサ(Vanessa)、そして残された娘さんたちのことを考えない日は一日もない」「彼らはこのチームの一員だ。チームの歴史における人々と同じく大きな存在なんだ。だから、彼らがどれほど素晴らしかったかという誇りと記憶を持ちながら、俺たちは今でも24番と8番(コービー氏の背番号)、そして2番(ジアナさんの背番号)を付けている」

 一方、レイカーズのフランク・ボーゲル(Frank Vogel)ヘッドコーチ(HC)は、スポーツ界に衝撃を与えたブライアント氏の死が、チームの結束をさらに強めたと確信しており、「私たちのようなチームはこうした深く感情に関わることに遭遇するたびに、結束して強くなっていると思う」と現地オーランド(Orlando)で報道陣に語った。

「こんなことは決して起きてほしくないが、こうした影響があるのも確かだ。この出来事が起きる以前からも、われわれは常に彼の姿勢を見習いたいと思ってきたし、事故が起きてしまった今はさらにその思いを強くしている。彼に敬意を表していきたい」

 また、ブライアント氏のレガシーに敬意を表す気で臨むプレーオフでは、選手たちの共通意識がチームにとって良い方向に機能するだろうとの認識を示した。

「日々彼の業績をたたえつつ、あのタフさを身につけながら臨んでいくことになるだろう」「プレーオフに突入したら、彼の姿勢や激戦でのアプローチの仕方を見習っていく機会や状況があるだろう」「今年はこうした精神が、われわれの仕事を助けてくれるはずだ」

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で3月11日を最後にシーズンが中断した時点で、レイカーズはウエスタンカンファレンス首位の通算49勝14敗を記録しており、すでにプレーオフ進出が確定している。(c)AFP