【7月21日 AFP】フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」は20日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって異例の状況となっているため、今年はバロンドール(Ballon d’Or)の授与を行わないと発表した。

 1956年にスタンリー・マシューズ(Stanley Matthews)氏が初代受賞者になってから、男子の世界最優秀選手に贈られてきた同賞が中止になるのは今回が初めて。 

 同誌の編集者パスカル・フェレ(Pascal Ferre)氏は「十分に考慮した結果、すべての条件が満たされていないことが判明したため、2020年の開催はない」とコメントした。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行により、すべての主要リーグは3月に中断を余儀なくされたが、5月には他の先陣を切ってドイツ・ブンデスリーガ1部が無観客の状態で再開した。仏リーグ1を含め、シーズンの早い段階で中止になるリーグがある中、世界最優秀選手を投票で決めるのは不公平だと、同誌は述べた。

 フェレ氏はまた「これほど特異な年を、例年と同じように扱うことはできないと確信している」と語り、観客がいない試合を基準にして選手を評価するのはふさわしくないと示唆した。

 昨年の男子部門では、FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が史上最多となる6度目の受賞を果たしていた。

 2018年に創設された女子部門や、最優秀若手選手に贈られるコパ・トロフィー(Kopa Trophy)、最優秀GK賞に当たるヤシン・トロフィー(Yashin Trophy)も今年は中止となる。

 フェレ氏は「もちろんすべての利害関係者と共に下されたこの決断は、われわれを喜ばせるものではないが、最も分別のあるものだと思われる」と続けた。

「このような賞の信頼性や正当性を守ることは、長い時間をかけてその完全さを保証するということでもある」

 同誌は2021年の授賞式を楽しみにしていると述べたが、今年は代わりとして、男子の歴代ベストイレブンの投票に向けて準備しているという。(c)AFP