【7月20日 AFP】アフリカ北東部スーダンで、内戦で荒廃する隣国リビアに「傭兵(ようへい)」として向かう途中だった約160人が国境で拘束されたと、スーダンの暫定政権に関係する準軍事組織が19日、明らかにした。

 暫定政権である統治評議会の主要メンバー、モハメド・ハムダン・ダガロ(Mohamed Hamdan Dagalo)氏が率いる即応支援隊(RSF)は、「スーダンとリビアの国境に駐留している合同治安部隊が、リビアで傭兵として戦闘に加わる予定だった約160人を拘束。うち2人は外国人だった」と発表した。

 国連(UN)専門家団は今年1月、スーダンの紛争地域ダルフール(Darfur)と隣国チャド出身の多数のアラブ人が、リビアで「個人傭兵」として戦闘行為に及んでいると指摘。

 同専門家団によると、この傭兵らはRSF隊員の大半を占める同じ部族に属しているものの、RSF自体がリビアで展開していることを示す「信頼できる証拠」はないという。
 
 また、リビアで戦闘に参加するダルフールの複数の武装組織が、「リビア側の部隊と共に数々の戦闘や軍事作戦に加わった」とも報告している。

 ダルフール西部では先月、リビア内戦に傭兵として加わる意図を示していたとされる子ども8人を含む122人が拘束されている。(c)AFP