【7月20日 AFP】11月の米大統領選への出馬を表明した米ラップ歌手のカニエ・ウェスト(Kanye West)氏が19日、初の選挙集会を開催した。演説中には泣きだす場面もあった。

 サウスカロライナ州チャールストン(Charleston)で開かれた集会に防弾チョッキ姿で現れたウェスト氏は、長くとりとめのない演説を披露した。

 妻のキム・カーダシアン(Kim Kardashian West)さんが長女ノース(North West)ちゃんを妊娠した際にウェスト氏が中絶を望んだことや、自身の父親も同氏の中絶を望んだことを明かした。

 ウェスト氏は、「父親は妊娠中絶を望んだ。母親が私の命を救った。カニエ・ウェストは存在しなかったかもしれない。父親は忙しすぎたから」と言って泣きだし、「私は娘を殺しかけた! 娘を殺しかけた!」と叫んだ。

 また演説では、元奴隷で奴隷解放運動家のハリエット・タブマン(Harriet Tubman)氏に言及し、「彼女は実際には奴隷を解放したことはなかった。奴隷を別の白人の所へ働きに行かせただけだ」と語った。

 演説の様子を捉えた動画がソーシャルメディアで拡散し、混乱や怒り、ウェスト氏の精神状態を懸念する声が寄せられている。(c)AFP