【7月20日 AFP】19-20イタリア・セリエAは19日、第34節が各地で行われ、インテル(Inter Milan)は2-2でASローマ(AS Roma)と引き分け、首位ユベントス(Juventus)へのプレッシャーをかけ続けることができなかった。

 インテルは開始15分、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)のCKにステファン・デ・フライ(Stefan De Vrij)が頭で合わせて先制したが、前半アディショナルタイムにエディン・ジェコ(Edin Dzeko)のアシストからレオナルド・スピナッツォーラ(Leonardo Spinazzola)に同点ゴールを許すと、57分には再びジェコのお膳立てからヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)に逆転ゴールを決められた。

 それでもインテルは試合終了2分前、ビクター・モーゼス(Victor Moses)に対するスピナッツォーラのファウルで得たPKを交代出場のロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)が決め、同点に持ち込んだが、最後は両チーム痛み分けでリーグ9連覇を目指すユベントスを後押しする結果に終わった。

 ユベントスと2位インテルの勝ち点差は5ポイントで、ユベントスが20日のラツィオ(SS Lazio)戦に勝利すれば、その差は8に広がる。チームはジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の下で3冠を達成した2010年以来、リーグタイトルから遠ざかっている。

 アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は「われわれはこれだけのプレッシャーがある中で、大一番に臨むことに慣れなくてはいけない。そこが、ここ数年のインテルが失ってしまったものだ」と話した。

「きょうの結果は誰の責任でもない。相手は良い状態のチームだった」「われわれのチームも素晴らしく健闘している。2位というだけでなく、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)の出場も決まった」

 インテルはこの引き分けで5位ローマとの勝ち点14差を維持し、来季のチャンピオンズリーグ出場が確定した。インテルと勝ち点1差の3位アタランタ(Atalanta)も、来季また欧州最高峰の舞台で戦うことが決定した。

 下位では19位ブレシア(Brescia Calcio)が2-1で最下位SPALに勝利。この結果、SPALの3シーズンぶりとなるセリエB降格が決まった。(c)AFP/Emmeline MOORE