【7月20日 AFP】ドイツのフランクフルト中心部で19日、数千人が参加した屋外パーティーで乱闘があり、警官に瓶が投げつけられて39人が拘束された。フランクフルトの警察が19日、発表した。

 歴史ある旧オペラ座(Opera)の広場で同日午前3時(日本時間同10時)ごろ、約30人による小競り合いを警官らが止めようとしたところ乱闘となり、警官5人が負傷した。

 新型コロナウイルス感染拡大を抑制するためにドイツではバーやクラブの閉鎖が続いており、この広場は地元メディアが「コロナパーティー」と呼ぶ集まりが行われる人気の場所になっていた。

 フランクフルト市警察のゲルハルト・ベレスウィル(Gerhard Bereswill)本部長は記者会見で、主に若者の約3000人が18日の夜に再び広場を埋め尽くしたが、騒ぎが発生したときに残っていたのは500人から800人程度だったと説明した。

 小人数の警官が血を流している男性を助け、乱闘を止めようとしたところ、群衆が警官に立ち向かってきた。

「特に嫌悪を感じたのは瓶が私の同僚らに当たったのを見て、見物人らが歓声を上げ拍手したことだ」とベレスウィル本部長。

 同本部長によると、応援の警官が駆け付け広場の人々を解散させる際に、怒った群衆から瓶を投げつけられたという。

 この騒ぎで17~21歳の男38人と女1人の計39人が拘束された。ベレスウィル本部長によると、拘束された男の大半は移民の生い立ちを持つという。8人の勾留は続いており、公共の秩序を乱した騒乱罪に問われる可能性がある。

 警察車両数台とバス停1か所も数千ユーロ(数十万円)相当の被害を受けた。(c)AFP