【7月19日 AFP】イランで、昨年11月に行われた反政府デモに関わったとして死刑判決が言い渡されていた3人について、死刑執行が差し止められたことが分かった。うち1人の弁護人が19日、AFPに明かした。

 弁護人は電話取材で「われわれは最高裁判所に(再審)請求し、最高裁はこれを受け入れた。判決が覆されることを願っている」と述べた。

 イランの司法当局は先週、裁判所が3人への死刑判決を支持したと発表。昨年11月に銀行やバス、公共の建物に火をつけた証拠が3人の電話から見つかったとしていた。

 死刑判決が下されて以来、同国では「DontExecute(死刑を執行するな)」のハッシュタグを用い、死刑の差し止めを求める呼びかけが拡散していた。

 抗議デモは、当局がガソリン価格を一晩で倍以上に値上げしたことをきっかけとして昨年11月15日に発生。制裁による経済的な苦境に拍車が掛かった。同国の国会議員は今年6月、抗議運動のさなかに230人が死亡、数千人が負傷したと述べている。(c)AFP