【7月19日 AFP】ツイッター(Twitter)は18日、著名人アカウントを乗っ取るためハッカーらが同社従業員の一部を「操っていた」と明らかにし、違反行為が起きたことについて深く謝罪した。

 ツイッターでは15日、アップル(Apple)やウーバー(Uber)などの企業や、ジョー・バイデン(Joe Biden)前米副大統領や富豪のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏らの多数のアカウントが乗っ取られ、ハッカーらに仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(Bitcoin)を送金させようとする詐欺メッセージが投稿された。これを受けツイッターは、被害対策として多くのアカウントをロックした。

 ツイッターは18日、同社のブログで「彼ら(ハッカーら)は、わが社の内部サポートチームにしか入手できないツールにアクセスし、130のツイッターのアカウントを標的にしたことが分かっている」と明らかにした。

 これらのうち45のアカウントで、ハッカーらはパスワードのリセットや、ログイン、投稿をすることが可能だったという。この他に最大8つの認証されていないアカウントから個人情報がダウンロードされていた。

 ツイッターは被害を受けたアカウントをロックし、詐欺ツイートを削除。乗っ取られていないアカウントも被害を未然に防ぐためにロックした。これらのアカウントの多くは、現在復旧しているという。

 ツイッターによると、ハッカーらはアクセスした130アカウントで、メールアドレスや電話番号といった個人情報を確認することができた。

 ツイッターは、この事件と関わりのあった従業員の名前は公表していない。今もセキュリティー確保のための「回復段階」にあるため、当面は攻撃に関する情報公開を制限するとしている。また今後のハッキング攻撃に備えて従業員教育を実施するという。(c)AFP