【7月19日 AFP】中国は18日、最西部・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で大規模な新型コロナウイルス検査を開始した。同自治区で感染者数が急増したことを受け、新たな流行への懸念が高まっている。

 新型コロナウイルスは昨年末、同国中部・武漢(Wuhan)で最初に報告され、その後世界中に拡大。同自治区での感染発生は、中国が今も同ウイルスの封じ込めで困難に直面していることを示している。

 新たな検査体制が敷かれる前日、当局は新疆の区都ウルムチ(Urumqi)に到着する航空便の多くを欠航にし、現地の地下鉄や公共交通機関を運休にした。

 当局は記者会見で、18日の時点で17人の新規感染者がウルムチで確認されたと発表した。

 ウルムチ市衛生健康委員会の張衛(Zhang Wei)主任によると、大規模検査は新規感染者の出た建物から始められ、最終的にはウルムチ全域で行われる。

 国営メディアによれば、ある当局者は「市全体が『戦時状態』に突入した。あらゆる集団活動が停止される」と記者会見で述べた。

 ウルムチ市の住民はまた、やむを得ない場合を除き市外に出ないよう勧告されている。(c)AFP