【7月19日 AFP】サッカーイングランドFAカップ(FA Cup 2019-20)は18日、準決勝が行われ、アーセナル(Arsenal)は2-0でマンチェスター・シティ(Manchester City)を破って最多21回目の決勝進出を決めた。

 アーセナルは鋭いカウンターからピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が2得点を決め、ミケル・アルテタ(Mikel Arteta)監督とジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の駆け引きはアルテタ監督に軍配が上がった。

 アーセナルは8月1日にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる決勝で、チェルシー(Chelsea)かマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の勝者と対戦する。こちらの準決勝は19日に行われる。

 6年前、主将としてFAカップ戴冠を果たしたアルテタ監督は、就任1年目でチームを決勝に導き、2017年以来の優勝を狙う。

 アルテタ監督は「素晴らしい化学反応が見られた。みんなが自分たちのやろうとしているサッカーを信じ、そのことは外からも感じられたはずだ。内容にふさわしい勝利だった」とコメントした。

「最高のチームを倒すには、チャンスをしっかりものにして、守るべき時間帯では全員が体を張らなくてはならない」「非常に満足だし、選手を誇りに思うが、ファンと一緒にこの瞬間を喜べないのがとても残念だ」

 チームは数日前のリーグ戦でもプレミア王者リバプール(Liverpool FC)を倒しており、アルテタ監督は、アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督が率いた頃のような黄金時代へ再びチームを導ける可能性があることを改めて証明した。

 シティとの直接対決は7連敗中で、新型コロナウイルスによる中断が明けた再開初戦も0-3で大敗していたアーセナルだが、この日はアルテタ監督の戦術にも助けられ、シティにウェンブリーでは10試合ぶりとなる土をつけた。

 対するシティは本来の姿にはほど遠く、枠内シュートたったの1本は、2018年に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)のリバプール戦後では最少だった。

 それでもグアルディオラ監督は言い訳をせず、「きょうのわれわれは良くなかった。勝負事なので負けは仕方がないが、唯一残念なのは、後半のような戦い方を前半にできなかったことだ」と話した。

「立ち上がりが悪く、必要なプレーができなかった。いつもは準備ができているのだが、きょうは違った」「相手が5バックでハイプレスを仕掛けてくるのは分かっていた。アーセナルの守備は良かった。リバプール戦もあの形だったから、想定はできていた。しかしわれわれの出来が良くなかった」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS