【7月19日 Xinhua News】中国重慶市(Chongqing)涪陵区(Fuling)北山坪の長江北岸にある「点易園」は、南宋の「程朱理学(朱子学)」発祥の地の一つとして知られる。

 北宋時代の紹聖4(1097)年に著名な思想家、程頤(てい・い)が当時涪州と呼ばれた同区に左遷され、岩山を掘って作られた洞窟の中で「易経(えききょう)」に注釈を加えた「周易程氏伝」全4巻を著した。程頤は伊川(いせん)とも呼ばれていたため「伊川易伝」ともいう。

 後に南宋の儒学者、朱熹(しゅ・き)がその学説を受け継ぎ、程朱理学として発展させた。程朱理学は官学として中国社会の最も重要な哲学の学派の一つとなり、千年近くにわたり社会の発展に影響を及ぼしてきた。点易園という名は、洞窟が「点易洞」と呼ばれたことにちなむ。(c)Xinhua News/AFPBB News