【7月18日 AFP】アルゼンチン政府は17日、新型コロナウイルスの感染が高い水準で続いているにもかかわらず、首都ブエノスアイレス都市圏の感染拡大予防策を緩和する方針を発表した。

 オラシオ・ロドリゲス・ラレッタ(Horacio Rodriguez Larreta)ブエノスアイレス市長とアクセル・キシロフ(Axel Kicillof)ブエノスアイレス州知事は記者会見で、今月20日から、不要不急の企業・産業活動、一部の専門職の活動の再開を許可すると述べた。スポーツや礼拝などを目的とした外出も認められる。

 アルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernandez)大統領は、「リスクは今も潜んでいる」 「以前とは違うタイプの注意を払う必要があるこの新たな世界で、通常の生活に戻ることを目指していく」と述べた。

 人口4400万人のアルゼンチンでは、これまでに12万人に近い感染者と2100人以上の死者が確認されており、感染者の90%以上は、人口の約3分の1が暮らす大ブエノスアイレス都市圏に集中している。

 アルゼンチンは3月20日に導入した新型ウイルス対策の制限措置を段階的に緩和してきたが、感染者急増を受けてブエノスアイレスとその周辺については7月1日に厳格化していた。(c)AFP