【7月19日 Xinhua News】中国の南方電網深圳供電局によると、経済活動が最も活発な都市の一つである広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)は14日午後4時に電力需要のピークを迎え、電力消費量が過去最高を更新した。電力網にかかる負荷は最大1913万6200キロワットに達し、同市の経済回復が加速しつつあることが浮き彫りになった。

 同市では3月23日、電力消費量と電力網にかかる負荷が春節(旧正月)以降初めて前年同期比で増加した。経済・社会秩序の全面的な回復と最近の気温上昇により、同市の電力消費量と電力網にかかる負荷が増加の一途をたどっている。

 データによると、同市の5月の電力消費量は前年同月比9・5%増の87億8200万キロワット時だった。6月は6・0%増の97億3600万キロワット時で、そのうち2次産業の工業の電力消費量は前年同月比3・5%増、3次産業のサービス業の電力消費量は5・7%増となった。

  同市では夜間の電力消費量も増え続けている。6月の午後6時~10時の電力消費量は前年同月比4・5%増え、夜間経済(ナイトタイムエコノミー)の回復が徐々に加速しつつあることが示された。

 多くの商業地区もにぎやかさを取り戻し、売れ行きも良くなっている。中国(深圳)総合開発研究院新経済研究所の曹鍾雄(Cao Zhongxiong)執行所長は、夜間経済の回復は同市の経済回復のシグナルだとし、「対外貿易と投資に対する圧力が比較的大きい状況下で、夜間経済の発展とイノベーションは経済成長の新たな原動力の一つになる」との見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News