【7月17日 AFP】(更新、写真追加)インドで17日、新型コロナウイルスの感染者が100万人を超えた。感染者の100万人超えは米国、ブラジルに次いで世界で3か国目。ブラジルでは16日に感染者が200万人に達し、その翌日にインドで100万人を超えた形となった。

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 世界第2位の人口を誇るインドでは毎日600人以上が死亡しており、国内では数百万人に対して外出制限措置が取られている。累計死者数は2万5000人に迫っており、赤十字(Red Cross)は、南アジアでは新型コロナウイルスが「異常な速さ」で広がっていると警告している。

 インド各地では、最近解除されたばかりの制限を再導入する動きも広がっている。インド最貧州の一つビハール(Bihar)は、直近24時間の新型コロナウイルスによる死者が600人を超えたことから、16日から15日間の再ロックダウン(都市封鎖)を導入。だが、交通量はほぼ通常通りで、1億2500万人以上いる市民を閉じ込める難しさが浮き彫りとなっている。

 ビハール州は大部分が農村地帯で、医療制度は脆弱(ぜいじゃく)だ。州内の学校、クラブ、寺院、必要不可欠なもの以外のビジネスはすべて閉鎖するよう命じられたが、建設業と農業は継続が認められた。また、公共の交通機関は停止されたが、個人車両での移動は許可されている。

 プラモッド・サワント(Pramod Sawant)州首相は地元メディアに対し、あまりに多くの人が「外出し、社交的な集まりに参加している」とし、「自覚と気配り」の度合いが低いと指摘した。

 サワント氏は「4万人以上がマスクを着けていないため罰金を科され、大勢が規則違反で拘束されているが、それでもぶらつくことをやめない」と述べた。(c)AFP/Abhaya Srivastava with AFP bureaus