■各国の食事指針、実際の排出を反映

 今回の報告書では、G20それぞれの食事指針についても評価しており、その指針に従った場合に排出されるCO2量を推定している。興味深いことに、そのランキングはおおむね現実の消費を反映している。

 それによると、アルゼンチンの排出量が1.5度目標を達成できる限界値の5倍近くに達しており、それにカナダ、ブラジル、米国、ロシア、オーストラリアが続いている。

 それと対照的に、気候変動に最も配慮した食事指針を有している国々は、インドネシア、インド、韓国、中国そして日本だ。

 英ロンドン大学(University of London)の食料政策センターの代表コリーナ・ホークス(Corina Hawkes)氏は、「この報告書により初めて、各国の指針に織り込まれるCO2排出の比較と追跡が可能になった」と語った。(c)AFP/Marlowe HOOD